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リフォームコラム

フローリング床材の選び方と基礎知識

2023.10.10

無垢フローリングと合板フローリング、床材にはどちらを選ぶ?

長岡京市・大山崎町のリフォーム&不動産 ライオンホーム代表の田村です。今回はリフォームをする際のフローリング材選びの基礎知識についてご紹介します。

【無垢材は自然木の魅力をそのまま味わえる】

フローリングの床材は、材質によって無垢(むく)フローリング材と合板フローリング材に分けられます。無垢フローリング材は天然木をそのまま床板の形に加工したもので、保温性や調湿性があるため夏はサラッと心地よく、冬はぬくもりを感じる事が出来ます。耐久性にも優れており、経年変化によって味わいが増していく素材でもあります。

ただ、限られた天然素材を加工するために、合板フローリングと比べて価格が高いことや、反りや割れの可能性があること、水分を吸収しやすく汚れやキズに注意が必要な点などがデメリットと言えます。また、床暖房に対応できる無垢フローリング材は少ないため、寒冷地などでは使用が制限されます。

【合板フローリングは品質が安定しており、価格もお手頃】

一方、合板フローリング材というと、薄く切った複数のベニヤ板を重ねて接着剤で貼り合わせ、表面に木目の化粧シートを貼ってコーティングしたものが一般的によく使われています。強度があり、反りや割れが少ない安定した品質とお求めやすい価格が魅力。キズや汚れにも比較的強く、お手入れが楽というメリットもあります。

ただ、接着剤を使用しているので、シックハウス症候群やアレルギー疾患の悩みを持つ方は注意が必要です。また、10年程度経過すると、色褪せたり表面が剥がれたりして、全面的な張替えが必要になることもあります。

【無垢フローリングと合板フローリング、コスト面の違いはどれくらい?】

では、無垢フローリング材と合板フローリング材でコスト面ではどれくらい違うのか? 6畳のお部屋の床の張り替えリフォームでシュミレーションをしてみたのがこちら。共にライオンホームのリフォームで通常使用している標準的な素材を選んでいます。(共に税別です)

1)オークの無垢フローリング材を使用した場合 ➡ 合計105,000円(使用した素材の単価は10,500円/㎡)
2)Panasonic製の合板フローリング材を使用した場合 ➡ 合計41,000円(使用した素材の単価は4,100円/㎡)

ご覧のように、初期コストは無垢フローリング材の方が64,000円高くなります。
「少しでも費用を抑えたいので合板フローリング材にしよう」と考える人もいるでしょう。しかし、長い目で見るとその判断は正しくないかもしれません。合板フローリング材は10年前後で劣化が生じると、張り替えを迫られるケースもあります。20年、30年後までのコストを考えた時、その差は逆転する可能性もあるのです。

【一点豪華主義が実現できるのもリフォームの魅力】

床材は毎日の生活の中で、もっとも触れる時間が長い素材です。だからこそ「優しい肌ざわり」や「天然素材」にこだわってみるのはいかがでしょう?

リフォームは「一点豪華主義」を貫くことが出来ることも魅力の一つ。「無垢フローリング材にしたかったけれど、予算オーバーで新築住宅購入時には叶わなかった...」という方でもリフォームなら実現可能です。予算が限られている場合は、家族が過ごすリビングのみ、子ども部屋のみといったように一部に絞って取り入れてみるのもおススメです。

無垢フローリングは、天然オイルを施すことでキズや汚れを予防する事も出来ますし、表面を削るなどして修復することも十分に可能です。もしキズや汚れがついてしまっても、時を経れば家族が暮らしを営んで来た歴史の証・・・と思える日が来るかもしれません。

また、予算的に無垢フローリングは難しいが天然木の風合いを楽しみたいという方には、合板材の表面に薄くスライスした天然木を貼った突板(つきいた)と呼ばれる比較的リーズナブルな合板フローリングもあります。床材選びもお気軽にライオンホームにご相談ください。

TEL 0120-09-1152、メールでのお問い合わせはこちらです。

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